学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



今告白したら確実に振られるのはわかってる。


真面目な静音はきっとすごく悩んでくれるはずだけど、それじゃ嫌だって思う。


彼女にも俺が欲しいって思って欲しいし、俺が必要だって触れて欲しい。


まぁ、だからって乗り物酔いする体質だって人生で初めて大きな嘘をついた罪悪感は凄まじい。


「静音、しりとりしよっか」


少しでも意識してよ。


人と話すのが慣れていなくて真っ赤になるんじゃなくて。


俺といるから真っ赤になって欲しいよ。


「しりとり?」


「うん。静音からでいいよ。りから」


「あ、えっと…り、りんご」


「ごりら」


「ラッパ」


「パンダ」


「…あ、ダンスっ」


横目でチラッと彼女を確認する。


しりとりだけですごく真剣な顔をして考えるもんだから、笑いそうになる。


俺は口元を手で隠しながら目を窓の外に向けた。


彼女を振り向かせるのにはまだまだ時間がかかりそうだ。



「…スキ」


思わず漏れてしまった心の声も。



「スキー…か。ん〜あ!きのこ!」


ほらね、全然気付いてない。