学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



1人で食べよう。


箱を開けてから、2袋入ってるうちの1つを取り出して、ポッキーを1本とる。


パキッ


口に入れて噛むと、プレッツェルがいい音を出して折れる。


んー、美味しい〜。




「…1人で食べて美味しい?」


っ?!


聞き慣れた声がすぐ横から聞こえたので、慌てて振り向く。


「柊くんっ!起きてたの?」


ジャージで顔の周りを包んでる柊くんはいつものカッコいい彼とは違って、かなり可愛い。


そして、顔がちょっと不機嫌だ。


「静音の声がして起きた」


っ?!


ぎゃっ!やっぱり、気持ちよく寝てるところ起こしちゃったから不機嫌なのかな?!


「ご、ごめんなさいっ!」


「なんで謝るの。俺にも分けようとしてくれたんでしょ?それ」


柊くんはそういいながら、私の持ってたポッキーの箱に目線を落とす。


「あ、うん。だけど、柊くん食べられそうかわかんなくて…やっぱり起きてから聞こうと…」


「食べたい」


柊くんは、まっすぐ私を見てそう言った。


柊くんの私を離そうとしないその目は私の胸の鼓動をいつも速くさせてしまう。


見つめられちゃったら、緊張するよ。