鈴香ちゃんって、自由人で変わってるイメージだったけど、気遣いの示せる優しい人なんだな…。
バスに乗る前は、柊くんにお菓子をあげたくなさそうだったのに。
けど…。
これどうしよう。
ポッキーのパッケージを見つめて、それから目線を柊くんに向ける。
声かけた方がいいのかな?
でも柊くん、寝ているし…。
んー…。
とりあえず、小さく名前を呼んでみよう。
それで起きなかったら、柊くんの分を残しておけばいいよね。
「……ひ、柊くん」
小声でジャージを頭の上からかぶる彼の名前を呼ぶ。
だけど、ピクリとも動かない。
やっぱり、無理矢理起こしちゃうと可哀想だよね。
起こしても、食べられるくらい具合が良くなっているかわからないし。



