学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます






「も〜!ほんと意味わかんないっ!」


バスに乗り込んでから動き出した時、後ろの席から不機嫌な声がそういうのが聞こえた。


「仕方ないじゃん。柊も乗り物弱いっていうし」


「だからってなんであんたまで窓側なのよ!」


「俺も弱くてさ…ごめん」


後ろから聞こえる、土田くんと鈴香ちゃんの会話にただ耳を立てることしかできない。


私の隣は鈴香ちゃんのはずだったけど、まさかの男子2人、乗り物酔いするという事実が判明。


鈴香ちゃんはムスッとしたまま、土田くんと2人私たちの後ろに座っている。


ということは…。


チラッと隣に目をやると、脱いだジャージで顔を隠したまま窓の方に頭を置いた柊くんが座っているではありませんか。


バスが動き出してまだ5分。


本当にダメなんだ…。


普段なら2人きりだとよく話してくれる柊くんが大人しいからちょっとだけ寂しい。


なんて。


キツイって寝てる人を横にひどいよね…。