「猿とかいる?!」


「え…いや、猿は…いないんじゃないかな」


あ!と思いついたように発せられた高城さんのセリフにびっくりして、控えめに答える。


猿って…まさかのセリフにプチパニックだよ。


「猿いないんか〜」


「あ、でも池ではボートがタダで乗れるらしいよ。アヒルにエサもあげられるの」


「は!なにそれめっちゃウケるんだけど!」


高城さんはなんだか目をキラキラさせながらそういった。


今の…面白い要素あったかな…。


でも、よかった。


高城さんが自然公園ってワードにキレなくてホッとしてる。


「じゃあー、私と静音ペアね?」


「えっ?!」


肩を組んできた高城さんのセリフに驚いて、私は少し大きな声で反論する。