「あ、さすがに嫌だよね〜食べかけなんて。ごめんごめん」
答えに困ってる私に柊くんが、苦笑いでそう言った。
あぁ、柊くんのせっかくのご厚意を。
いやだなんて思うわけない!
だって相手はあの、柊くんだ。
「えっ!いや、あの、違くて!」
「ん?違うの?」
「う、うん。…い、いただきたいです」
柊くんが持ってるこのクリームパン、実はうちの学校1美味しいと言われている有名なパンだ。
味、ずっと気になってたんだ。
それに、柊くんみたいに男女関係なく人気の人ならこういうこと、誰とでも当たり前にできることだと思うし…。
うん。
気にしない気にしない。
ただ、私がかじっちゃっていいのか少し不安だけど。
目の前のクリームパンは表面がピカピカしてて、見てるだけでヨダレが出てくる。
美味しそう。
「どうぞ」
優しくクリームパンを差し出した柊くん。
「い、いただきます」
小さくそう言ってから、クリームパンを一口かじった。
っ?!



