────ガラッ


「うわっ、あの子誰」


「めっちゃ派手なんだけど?」


「ヤンキー?怖っ」


柊くんとの会話に喜んでいると、教室のドアが勢いよく開いて、みんながそこに注目しだした。


『派手』『ヤンキー』
そんな言葉、最近私もどこがで感じたような。


柊くんもドアの方へ顔を向けたので、私も同じように目を向けた。



「おー!静音ー!」


っ?!


目線の先にいたその人は私のことを見つけるなり、ズンズンと人をかき分けて突っ立ったままの私の方へとやってきた。



うわわわわ。

どうしようどうしよう!!

今日は朝から、心臓が忙しい。

なんのためらいもなく私の肩を組んできたのは…。


この間、泉先生にめちゃくちゃ怒鳴られてて私とぶつかったギャル、高城 鈴香さんだ。