『静音に見せたいものがあるんだ』


学園祭が終わって数日経った時昨日、俺は静音にそう言って家に来るように頼んだ。


「ひ…絢斗くん、あのね、これシュークリーム!悠ちゃんが持って行ってって」


「あ、わざわざありがとう。あとで食べようね」


箱を受け取って、キッチンの冷蔵庫に入れる。


付き合ってから、変わったことといえば、静音が俺のことを下の名前で呼び始めたことと、

毎日放課後は静音を家まで送るために一緒に帰ってること。



さっき、柊と言いかけたのだって可愛いし、私服の静音もやっぱり可愛いし、



用事が済んでからきっと、また彼女が困るほど可愛がるんだろうと思う。