「前から好きだったけど、最近、もっともっと昔から俺は静音のことが好きだったんだって気付いたんだ」
「え、昔?」
「うん。それを気付いてから、去年、1人で弁当を食べてる静音に惹かれた理由もなぜかわかった」
「え、去年から?!」
「って、俺も思ってたんだけど、そのずっと前からだったんだ」
「えっ、」
柊くんの言ってることに頭がハテナがいっぱいだ。
「その理由を知りたい?」
「うん。知りたいっ」
「じゃあ、その前に…改めて、俺の彼女になってくれる?緒方 静音さん」
「っ、」
ずるいよ…告白したのは私からなのに。
改めてそんなことを聞くなんて。
しかも、フルネームで名前を呼ばれると不意打ちでまたきゅんとしてしまう。
「うっ、もちろんです!こんな私で良ければよろしくお願いします!」
バッと頭を下げると、柊くんはまたイケメンボイスでクククッと笑った。
そして…。
「まだ足りないや」
なんて吐いてから、
再び私の唇を塞いだ。



