学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



「なんかさ〜思い出すね」


「え?」



校舎を出て、中庭に出ると


いろんな食べ物のいい匂いがする中、鈴香ちゃんが話し出す。



「花火大会」


鈴香ちゃんのその声に、ドキッとした。


花火大会…。


そのワードを言われちゃうだけで、私の脳内ではあの時のキスが自動再生されちゃうんだもん。



「人生で初めて行ったから、すごく楽しかったよ」


「私だって、楽しかったよ。鈴香ちゃんものおかげだよ」



「ふふっ。びっくりさせちゃったけどね〜ありがと」


私はこれからも、ちゃんとこの笑顔を大切にするんだ。



「あ!いた〜!緒方さん!」


へ?


後ろから私を呼ぶ声がして、振り返る。


そこには振り返った私に手を振っているクラスメイトの小野さんがいた。