「はよ。3人とも。楽しみだなぁ〜学園祭。あっという間だぜ」


「うわっ!土田っ」



3人でワーワー言いながら(主に鈴香ちゃんだけど)校内を教室まで歩いて居ると、


後ろから土田くんが声をかけて来た。



土田くんは、学園祭の飾り付けが徐々に出来上がってる廊下や、それぞれの教室を眺めている。



「手伝えなかった分、残りの1週間頑張る!みんな私のこと覚えてるかな〜?夏休み明けで速攻休んじゃったし」



『私はあの子いない方が落ち着くかも』



学園祭の準備中、クラスの女の子がそんなことを言っていたのを思い出す。


いや、大丈夫だよね。


本人目の前にすれば、やっぱり鈴香ちゃんがいた方が楽しいって、


鈴香ちゃんの良さに改めて気づくに決まってる。