「わかるかも。あのはしゃぎ方は好きじゃない。緒方さんも可哀想だったよね、絡まれてさ」


「えっ、いや…私は…」


思わず声を出して反論しようとしたけど、上手に声が出ない。


鈴香ちゃんのおかげで、みんなの雰囲気が良くなってると思ってたのは私だけだったの?


球技大会の時も、打ち上げの時も、みんな楽しそうにしていたのに。


「いいんだよ?今柊くんとかもいないしさー女子だけで愚痴ろうよ」


小野さんがそう言って、私の肩を捕まえた。


「何がうざいって、柊くんにめっちゃ絡んでたじゃん?しかも柊くんのあたり強かったしさー」


「ああいう、私サバサバして男ウケいいんですみたいな女が一番苦手」


「わかるわ〜。緒方さんだって本当は嫌だったでしょ?緒方さんがああいうの断れないタイプなのわかっててわざとでしょ?」


みんなの鈴香ちゃんへの悪口はどんどんヒートアップしていく。