学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます






「おはよ〜!」

「うわ!真っ黒じゃん!」

「はよー!」


教室のドアに近づくと、ひさびさにみる顔があちこちでワイワイとおしゃべりで盛り上がっている。


バッサリ髪を切った子、

身長がグンと伸びた子、

真っ黒に日焼けしている子、


夏休み明けのこの感じはなんだかドキドキする。


そして、今年の2学期は特に。


私は教室のドアの前でキョロキョロとひとりの女の子を探した。


まだ…来てないのかな。



「おはよ、静音っ」


耳元で優しく囁かれて、思わず体をビクッと動かしてしまった。


名前を聞かなくても、振り向かなくても、その声の主が誰なのかわかるから、余計ドキドキしちゃう。