「いつも迷惑かけてごめ…」
「違うでしょ?」
「うっ」
悠ちゃんが顔を覗き込んで、セリフを言い直すように目で促す。
「いつも、ありがとう」
「うん、」
悠ちゃんは満足そうにそう返事をすると、私の頭をクシャクシャっと撫でた。
悠ちゃんがいてくれて良かった。
グチャグチャな感情が随分楽になっていく。
「はい、これ」
突然立ち上がってキッチンに向かった悠ちゃんが、戻ってきて私がいつも使ってるお弁当の入った巾着を渡してきた。
「これって…」
「今日の昼ごはんは、悠ちゃん特製オムライスだ。これを食べるためにはまず学校に行かなきゃ食べられないからな?」
「ゆ、悠ちゃんのオムライス?!」
私の大大大好物だ。
「悠ちゃんありがとう。朝ごはん用意してくれたのだってびっくりしたのに…お弁当まで…」
「俺だって可愛い妹のために活躍したいし。どう?ちょっとは元気でた?」
悠ちゃんが私の頬を包みこんでそう言うので、
「うんっ、ありがとう!学校行ってきます!」
私は、心の底からそう返事をした。



