そもそも、どうして柊くんみたいな人が私とお昼を食べるの?
私、遊ばれてる?!
それなら全然面白い反応とかできないんだけどな。
「フハッ」
えっ?
パッと顔を見上げると、柊くんが「ごめん」と言いながらククッと笑っていた。
「緒方さん、そんな顔するんだね」
「え?」
私、なんか変な顔してたかな?!
「思ってたより、表情豊かで可愛いなって」
っ?!
っ、か、か、可愛いっっっ?!
柊くんがこの私を?!
お世辞にも程があるよ!
きっと、たっくさんの可愛い女の子たちに言い寄られてきた柊くんだ。
私なんかを可愛いだなんて思うわけ。
それとも…誰にでもこういうことを?!
けれど、柊くんの言葉が嘘でもお世辞でも、またここで会えるなんて思わなくて喜んでいる自分がいる。
「あ、あのね!柊くんっ」
多分、今言えなかったらずっと言えない。
昨日の夜はこのことばかり考えてなかなか寝付けなかったもん。
「ん?なに?」
「あ、あの私っ!!」



