学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



「そう。それなら良かった。花火大会、すっごく楽しみね」


「うんっ」


鈴香ちゃんのこと、どこまで聞いていいのかわからない。


私、鈴香ちゃんのこと何も知らない。


聞きたいけど、聞けない。


そういえば、プールの時の柊くんは鈴香ちゃんのなにかを知ってるような感じだったな。


柊くんには話せて、私に話せないこととかあるのかな。



鈴香ちゃんは私のこと親友だって言ってくれてるけど、本当にそう思ってくれてるのかな。


友達ができたことも、好きな人ができたことも、初めてのことで、頭が感情に追いつかない。



ねぇ、鈴香ちゃん。


あなたは一体、何を考えているの。