「あ、静音の母です。静音がいつもお世話になってます。この子内気だから、今まで家に連れてくる女の子の友達なんてできたことなくて」



ママは思い出したように鈴香ちゃんにそう自己紹介をした。



「へ、そうなんですか?」



「えぇ。鈴香ちゃんが初めてよ。ありがとう。わざわざ浴衣まで…あ、もしかしてこの間の水着も…?」



「あ、はい。選んだだけですけど、静音には絶対似合うと思って!」



鈴香ちゃんが力強くそういうけど、隣で聞いてる私はすごく恥ずかしい。



しかも…この間の水着、洗濯の時になにか言われるか内心ビクビクしていたけどママはなにも触れてこなかったから安心してたのに。



まさかここで言われるとは…。


実に恥ずかしい。



ママのバカァ。