「そんなわけないじゃんっ!私と柊くんとか住んでる次元が違うんだから!」


「……」


悠ちゃんはまだ疑いの目を私に向けている。


「柊くん、クラスでもすごい人気者だし、本当は私みたいなのがそばを歩いちゃいけないの」


「でも、あいつは楽しそうだったよ?」


「柊くんは優しいから…私のこと気遣って一緒にいてくれてるの。それだけだよ」


きっと、相手が私じゃなくても柊くんは優しく接してくれる人だ。


「じゃあ、彼とはただのお友達なんだね?」


「うん。そうだよ」


「そのイヤリングを始めて外で付けたのと彼は関係ないんだよね?」


っ?!


悠ちゃんが突然、イヤリングに目を開けたので手で隠すように耳を触る。