「へ〜。柊くんかぁ。あ、僕は川原 悠二。いつも静音がお世話になってます」


あれ…なんか悠ちゃん…。


ちゃんと笑ってるはずなのに、笑ってないように見えるのは気のせいかな…。


「あ、えっと、悠ちゃんは私の幼なじみですぐ隣に住んでるの。あと、この間柊くんちに持っていったケーキ。悠ちゃんのバイト先のなんだ!」


「…へ〜。あれ、すっごく美味しかったよ」


あれ…なんか柊くんも、不機嫌に戻ってる?私何かやらかしただろうか…。


「そりゃ、どーも、柊くん。静音、話があるから早く家に入って」


「えっ、ちょ、悠ちゃん?!」


悠ちゃんは突然私の腕を掴まえると、私の体をグイッと自分の方に寄せた。



確実になんだか怒ってるよ…。