「お、重かったよね!本当にごめんなさい!それに…寝顔まで…」
今すぐ、穴を掘って入りたい。
恥ずかしすぎるよ…。
ううっ、、、。
なんだか泣きそうだ。
─────ピタッ
っ?!
俯いて顔を隠していると、少し冷たい手が私の頬に触れた。
「俺が勝手にやったことだから。それに…静音は可愛いよ」
「っ、」
嘘だ。
顔が余計熱くなる。
柊くんはどうして…こんな私のことを褒めてくれるんだろう。
「柊くんの目は…やっぱりおかしい」
「……」
柊くんが突然静かになったので、彼に顔を向ける。
「静音、勉強はできるのにそういうの本当ダメなんだね」
「えっ、?」
「教えてあげよっか。俺が静音のこと、可愛いって思う理由」
────ガタッ
「っ、」
柊くんは、パイプ椅子から立ち上がると、私の頬を手で包んだまま、ゆっくりと距離を近づけてきた。



