学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます






消毒液の独特な匂いがして目を開けると、真っ白な天井が広がっていた。


すごく痛かったお腹の痛みは少し和らいでいる。


えっと…私なんでこんなところに…。


ゆっくりと体を起こすと、目の前はサーモンピンクのカーテンと、横には開けられた窓から涼しい風が吹いていた。


自分で歩いて保健室に来た記憶は無くて、必死に記憶をたどる。



飛んできたボールに手を伸ばしたら…そのまま…。


「おはよ、静音」


っ?!


突然、優しい声が私の名前を呼ぶのが聞こえてあたりをキョロキョロと見回す。


「こっち」


「うわっ!」


ギュッと手を握られて目線を下に向けると、ベッドに頬杖をつきながらパイプ椅子に座った柊くんがこちらを見ていた。


へっ?!


どどどいうこと?!