学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます






柊くんたちのチームは無事に3回戦に進めることになった。


そして、私たちのチームの2回戦が始まろうとしている。


うっ、


キューと絞られるような痛みが下腹部を襲った。


そう。


この痛み、今日はいつもよりも増して強い。


一回戦はまだ動けていたけど、正直今は腰も痛い。



「緒方さん、顔色悪いけど大丈夫?」


隣の小野さんが声をかけてくれる。


「あ、うん。大丈夫」


この試合が終わったらトイレに行こう。


そして少し休めば、もし次の試合があっても出られるはず。


今のこのチームの雰囲気があまりにもよくて、

あんなに出たくなかったはずなのに、少しでもここに立っていたいと思っている。


応援してくれる人たちができたから。