学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます






あれから、幸いにもボールは私のところに飛んでくることはなかった。


けど…。


最大の難関…。


「次緒方さんサーブだよ」


「ふえっ!」


ボールを投げられて、思わず変な声と一緒にボールをキャッチした。


サーブ…。


バレーで一番苦手なところである。



正直、体育の授業でも入ったこと記憶なんてない。


どうしよう。


これでミスったら完全に足手まといだよ。


それに…。


得点板を見ると…これで点数落としちゃったら私たちチームの負けになるではありませんか。


無理だよ…絶対無理だよ…。


あんな遠くまで飛ばせる自信なんてない。


どうしよう。


これでもし落としたら…みんなが楽しみにしている焼肉が…。