学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



「うん。ありがとう柊くん」


「じゃあ、俺のチームすぐだから、行ってくるね」


「あ、うん。頑張って!」


「おうっ!」


柊くんはそういうと、私の頭に手を置いてからニカッと笑った。


あぁ…かっこいいなぁ。


チームの輪の中へ入っていく柊くんの背中を追う。


鈴香ちゃんもやる気十分で、コートの中で念入りにストレッチしてるし。


いいなぁ…。


柊くんたちのチームにいる鈴香ちゃんがすごく羨ましい。


体育館の壁に背中を預けながら三角座りで柊くん、鈴香ちゃん、土田くんの3人を見守る。



「試合開始っ!」



ピーと審判の笛が鳴ると、2つのコートからバレーボールが飛んだ。