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「ん?静音どうした?」
っ?!
突然、綺麗な瞳がアップで私の顔を除き込んできたので、息が止まる。
「な、なんでもないよっ」
慌てて目をそらして、弁当に目を向ける。
「なんでもなくないよ。静音が元気ないと俺も元気ない」
「うっ、なにそれ…」
「なんでも言ってよ、俺には」
っ、、
また甘えそうになる。
柊くんがあまりにも優しすぎるから。
「じ、実は…苦手なんだ。スポーツ」
頑張って頑張って、勉強はやっと『できる』域だけど、スポーツはどんなに頑張っても無理だ。あれはセンスの問題だもん。
「知ってる」
っ?!
「し、知ってる…とは…」
「そのまんまの意味だよ?去年のマラソン大会も最後の方だったし、ソフトボールではバッド振り回しちゃってたし」
っ?!
嫌な思い出が鮮明に蘇ってきて、私の顔は今茹でダコのように真っ赤だ。
恥ずかしいっっ!!
柊くんに見られていたなんてっ!!



