「俺は元気なかったよ…静音とあんまり話せなかったから」
「っ、、」
どうして、そんなこと言うの。
私なんか、なんの取り柄もない人間なのに。
「何度も静音のこと見てたのに、全然目合わせてくれないし」
「そ、、そんなこと…」
「今だって、全然見てくれないじゃん」
抱きしめていた手を緩めて、そういう柊くんだけど、彼のいう通りやっぱり見られない。
柊くんと鈴香ちゃんへ湧いた感情の罪悪感だ。
「か、帰りますっ」
私のくせに、嫉妬なんてした自分が恥ずかしくて、今すぐここからいなくなりたかった。
「だーめっ。まだ充電中」
っ、、
離れようとしても、柊くんは力をまた入れてから私を離してくれない。
柊くんの言葉1つ1つにいちいちドキドキしちゃう自分も嫌だ。