みんな帰っちゃうのか…
それなら…
私も帰ったほうがいいよね。
残るほうがおかしいし。
「あ、じゃあ私も一緒に…」
───グイッ
っ?!
土田くんたちに声をかけた瞬間、手を捕まえられた。
驚いて、その先を見ると柊くんは私の手を捕まえているではありませんか。
な、な、なにこれ?!
い、行くなってこと?
「緒方はもうちょい勉強してなよ」
「えっ、」
「じゃーね!静音、柊っ!」
土田くんは鈴香ちゃんに「行こ」というと、少し口角を上げながらこちらを見て、部屋を出て行ってしまった。
───バタン
玄関のドアが閉まった音が聞こえる。
シーーーン
どうしよう。
急に、柊くんと2人きりになってしまった。
正直、ケーキを食べ終わった後も、柊くんと鈴香ちゃんが気になって全然勉強に集中できなかった。
柊くんって、鈴香ちゃんのことどう思ってるんだろうって、そればっかりで。



