学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



「静音のもちょうだい」


優しく声をかけてくれてるのに、自分が特別じゃなかったことでなんだかモヤモヤしてしまう。


「うん。いいよ」


「静音こっち食べる?」


「っ、」


不覚にもキュンとしてしまう自分が嫌になる。なんでもないことなのに。いちいち意識して気になって。


「ううん。私、それ何度か食べてるから大丈夫だよ」


食べたことないのに。

なんなのこの感情。


「そっか。土田はー?」


「食べたい」


「おー。ちょっとだけなー」


男子たちのやりとり。
友達同士なら当たり前の光景なのかな。


変に考え過ぎてた自分がバカみたいだ。



それからケーキを食べ終わった私たちは、また勉強を再開したけど。


向かい合って勉強を教え教えてもらってる柊くんと鈴香ちゃんを見て、なんだかお似合いなのかもなんて勝手な想像まで膨らんだ。