「いらっしゃい」
エレベータを降りると、玄関のドアを開けた柊くんが顔を出していた。
「大きいマンションだな〜」
「お腹すいた〜」
土田くんと鈴香ちゃんはそう言いながら、玄関で靴を脱ぐ。
本当、大きいマンションだ。
柊くんのご両親は2人とも働いているのかな。
「いらっしゃい、静音」
っ?!
2人よりも少し遅れて靴を脱ぐ私に、柊くんがが優しい笑顔を向けてくれた。
「あ、お、お邪魔しまするですっ」
「フッ、」
「えっ、」
突然吹き出した柊くんに首を傾ける。
「しまするです、って。可愛い」
っ!!
は、緊張し過ぎておかしな日本語話しちゃってたよ!
恥ずかしくて、柊くんから目をそらす。
それだけじゃない。
いつもの制服とは違う柊くん。
髪の毛は学校の時と違って、ワックスをつけていない。
サラサラのその髪型で目が少し隠れてて、なんだかドキってするし。



