学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます






「お、今日はパスタですか」


夕方、合鍵を使って家に入ってきた悠ちゃんがキッチンに立つ私の隣にやってきてそう声をかけた。


「おかえり、悠ちゃん!」


「ただいま〜…あれ?静音、なんかいいことあった?」


っ!!


「え、なんでっ」


パスタの具財を炒めていた手を思わず止めてバッと悠ちゃんの方を見る。


「そんなびっくりすんな。意外とわかりやすいぞ〜口角上がってる」


「うっ、」


とっさに自分の口元を手で抑える。


土曜日、柊くんのお家にお邪魔しちゃう。


そのことで頭の中いっぱいだった。


側から見てもわかるくらい、にやけてたんだ…私。


「べ、別になんでもないよっ!」


「そう?これに気付いたのかと思った」


「へっ?」


悠ちゃんは、後ろにしていた手をジャージと前に持ってきた。


その手には、白い箱が。


見ただけで、なにやら甘い香りの予感がするそれ。


これって…。