頭の中では冷静に考えている自分がいるのに、手のひらにはジットリを汗が滲んできていた。


エイトが持っていたブランド物の財布を思い出す。


プレミアム会員向けの過激動画を投稿すれば、毎月の支払なんてきっと小さなものだ。


グロ動画じゃなくても、エイトみたいに彼女との行為を撮影したっていいんだ。


ゴクリ。


と、生唾を飲みこんだ。


いい話が目前に転がっていて、すぐにでも手を伸ばしたい気持ちになっている自分がいた。


それに、プレミアム会員になれば今まで見る事ができなかった動画を見る事ができる。


A10と関係のある『U』の動画だって見る事ができるんだ。


《U》の動画を見れば《U》が誰なのかわかるかもしれない。