そんな呆れ声が聞こえて来て視線を向けると、そこには保健師の池田先生が立っていた。


隣には立花の姿もある。


「ごめんね。先生には内緒にした方がいいと思ったんだけど、喧嘩が始まっちゃってどうしようかと思って……」


立花は一生懸命説明している。


どうやら、立花が池田先生に報告してくれたから2年生たちは退散したようだ。


そうとわかると少しだけ情けない気分になった。


自分たちじゃダメだったってことだ。