昼休みの時間になると、俺はエイトと勇志を呼び出した。


ひと気のない渡り廊下へ向かう。


ここはエイトと真央がこっそり会っていた場所だ。


あの動画を見た後だから少し居心地の悪さを感じたけれど、仕方がない。


「なんだよこんな所に呼び出して。愛の告白か?」


勇志がおどけて言う。


「いや、お前らに1つ聞きたいことがあるんだ」


真剣な表情でそう言うと、勇志は笑うのをやめた。


「なんだよ改まって」


エイトが周囲を見回してそう聞いて来た。


エイトは今どんな気持ちでこの場所に立っているんだろう。


「お前ら《マッドマン・ムービー》って知ってるか?」