案の定沙希は首をかしげて「なにそれ?」と、聞いて来た。


「いや、なんでもないんだ」


俺は慌てて作り笑いを浮かべた。


沙希のような普通の女子高生が見る動画じゃない。


俺やエイト、勇志はきっと刺激に飢えているのだ。


それなら俺たちは同類じゃないか。


「澪、本当に大丈夫?」


沙希が心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。


俺は沙希を安心させるために他の話題に切り替えたのだった。