翌日は山本さんの葬儀だった。


葬儀場には俺たちクラスメートの他に沢山の人が訪れていた。


親戚と思われる人よりも同年代の子の方が多い。


知らない顔ぶればかりだし、派手な子が多い。


大人しい山本さんの知り合いには見えなかったけれど、誰もが泣き顔をしていた。


「あの人たちだよ。アイリと仲良かった他校の子たち」


そんな声がクラスメートの中から聞こえて来た。


へぇ。


あんな友達もいたんだ。


「あの子たちでしょ? アイリが誰かに突き飛ばされたのを見たって言ってたの」


その言葉に思わず振り向いていた。


そこには山本さんと仲の良かったグループが集まっている。


葬儀場に来てまでその話かと思ったが、出所は彼女たちではなかったようだ。


視線を派手なグループへ戻したが、彼女らはすでにいなくなってしまっていたのだった。