二番手の動画はどう頑張ってもトップには立てない。


「このままじゃ俺たちも殺される。俺たちは《U》のコマにされたんだ」


エイトがそう言って歯を噛みしめた。


いいように踊らされていたなんて、今の今まで気が付かなかった。


「飛び降りるしかない」


俺はそう言い、沙希の手を握りしめて多目的トイレのドアを開けたのだった。