立花は目を輝かせてほほ笑んでいる。


俺たちは手にナイフを握りしめて職員室へと向かった。


ここまでは予定通りだ。


先生たちを殺すという大きな目的が果たされれば、もう俺たちの計画は完成したも同然なのだ。


気合を入れて職員室のドアを開けた。


「……え?」


職員室の様子を見たエイトが足を止めてそう呟いた。


エイトの後ろから職員室へ入った俺と立花も棒立ちになってしまった。


そこには誰の姿もなかったのだ。


「どういう事? どうして誰もいないの?」


立花がエイトへ向けてそう言った。


「俺だってわからないよ。おかしいな、全員職員室にいるはずなのに……」


「とにかく鍵を探そう」


俺はそう提案して職員室の中を探し始めた。