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宿泊合宿当日の朝は清々しい日だった。


良く晴れた空はとても高い。


スポーツバッグを肩にかけて俺は学校へと向かった。


バッグの中には着替えとスマホの充電器、それに武器になるものが入っていた。


途中で取り上げられてしまわないように、バッグの下に隠してある。


これを使ってクラスメートや他のクラスの人間を次々と殺して行くのだと思うと、気分が高揚してくる。


昨日の夜はそのせいでなかなか寝付けなかったくらいだ。


学校へ到着するとすでにバスが4台停まっていた。


「おはよう澪」


自転車を置いて集合場所のグラウンドへ向かうと、立花が声をかけて来た。


立花からこうして声をかけてくるようになったのは、計画を立てたあの日からだ。


正直、今回の計画で一番やる気なのは立花じゃないかと思っていた。


宿泊合宿の予定表を何度も読み直し、どこでどう動くのが一番いいか考え、どんどんアイディアを出して行く。


その目はキラキラと輝いていて、本当に生き生きとして見えていた。