池田先生はチラリと野原を睨み付ける。


「生徒の体調管理は私の仕事よ。協力してちょうだい」


「はぁい!」


元気よく返事をした野原の顔はだらしなく緩んでいる。


先生に注意されることが嬉しいなんて、小学生か。


呆れながらも、他の生徒たちも池田先生に身長を計られる事が嬉しそうだ。


こうして見ると池田先生のファンは随分と多いのがわかる。


俺と同じでしょっちゅう保健室に来ている生徒もいるかもしれない。


そう思うと少しだけ嫉妬心を抱いたのだった。