「よぉ、澪。どうした? なんか今日雰囲気違うな?」


教室に入っていたエイトが開口一番そう言って来た。


エイトの後ろから入って来た真央も「本当だ、なんか違う」と、言っている。


「別に、いつも通りだろ」


そう言いながらも、自分の頬が緩んでいるのを感じていた。


ようやく解放された俺の中の悪魔は、まだまだ動きまわりたくてウズウズしているのだ。


「エイト、あの3人はどうなったんだ?」


「あの3人? あぁ、ユリたちのことか?」


「そうだ。もう学校には来ないのか?」


「そりゃ来ないだろうな。謹慎処分で終わるとは思えないしな」


昨日の出来事を思い出すとやっぱりそうだろう。


ユリは俺にスタンガンを使っているのだ。


傷害事件になってもおかしくない。