俺の投稿した動画は瞬く間に再生数を伸ばしていた。


ただ殺すだけでなく解体していったのが良かったようだ。


再生数が伸びれば伸びた分だけ、俺にはポイントが入っていく。


そのポイントは1月に1度現金として受け取ることができるものだった。


自分のやりたいことをして金が手に入る。


バイトなんてしなくても、こんなに簡単に、しかも大金が手に入るのだ。


それはまるで目の前の世界が一瞬で変化したような感覚だった。


どうして今まで我慢していたのだろう。


こんなに沢山の投稿者がいるのだから、もっと早くに動画撮影をしていればよかった。


そうすれば、俺は今頃大金を手にしていたかもしれないのに。


そんなことを考えながら教室へ入ると、チホとモエとユリの姿がなかった。


あの3人のやる気を借りればもっとすごい動画が撮れると思ったけれど、やはり退学になってしまったのかもしれない。


そうじゃないとしても、謹慎処分くらいにはなるだろう。