チホとモエとユリの3人はあっけなく先生に連れていかれてしまった。


エイトは3人の目を盗み、担任教師に連絡を入れてくれたことで事態はすぐに発覚した。


ただ1人、スタンガンを当てられた俺は保健室へ来ていた。


「とんだ災難たったわね」


わき腹を手当てしながら池田先生がそう言った。


その声はどこか楽しげだ。


「スタンガンを当てられるなんて人生で初めてですよ」


「そうよね。私だってそんな経験したことない」


池田先生はそう言って笑った。


スタンガンを当てられた場所はミミズバレのようになっていて、シップを貼ってもらった。


「一応応急処置はしたけど、病院へ行ってちゃんと診てもらいなさいよ?」


「わかりました。時間がある時に行きます」