ペロッと舌を出してそう言う姿はいつものエイトだ。


「お前ああいうのはやめろよ」


全然反省していない様子のエイトに苛立ちながらそう言った。


「ああいうのって? 彼女のリストカット? それとも俺と彼女の――」


そこまで言ったエイトの肩を軽く殴り、言葉を止めさせた。


「真央に申し訳ないと思わないのかよ」


「思わない」


「なんだと?」


「真央も知ってるんだ。動画を撮ってる事」


エイトの言葉に俺は目を見開いた。


「嘘だろ?」


あんな、自分の裸をさらけ出されて黙っているなんて思えない。


「本当だよ。動画収入は真央に7割ほど入れてるんだ。それで撮らせてもらってる」