一週間後、専門医のいる病院訪れた。 すぐに呼ばれ、案内されたのは30代半ばのおじさんがいる診察室だった。 今までのこと、自分のことを全部話した。 いわゆる自分史というもの。 あとは、 身体的性別の判定と呼ばれる染色体、ホルモン、内性器、外性器の診察・検査をして、 2時間ほどで初診は終わった。 それから、一週間おきに何回か通った。 この病院は予約制だったから待合室にいる人は少なく、遭遇することがほとんどなかった。