彼女を家まで送って家に着くともう22時を回っていた。 「ふぅ。」 自分の部屋に行くと、ボイスレコーダーの停止ボタンを押し、嘘ノートを取り出す。 誰にどんな嘘をついたか記録してきたこのノートももう3冊目に突入していた。 【松尾ミサキ】 松尾さんのページを開くとペンを持ち、新たに書き込む。 “好きだよ” “付き合おう”