楪と京極

ーパァーンっ

「はい起きて〜」





突然の大きな音に驚き、一気に目が覚めたのが分かった。



うつ伏せ状態の脇に手を通され、仰向けにされて引きずられてる。



部屋を、廊下を。

…何とも言えない、が眠気は微妙にまでなった。



「おはよー霞。起きてー」



そう言うと私を起こし、持ち上げて立たせたのは一日ぶりの結兄。

…強制的だ。色々。



言われた通り起きて自分の足で立ち、

歯磨きをしていると、結兄は出ていった。



多分居間の方に行ったんだろう。



磨き終え、

洗顔で洗い終え拭いて、スキンケアも程々にする。



移動して居間。



「結兄」



結兄は先に座っていた。



「おはよう」

さっきの返事だ。



「うん。ほら、座って」



トントンと自分の隣の畳の上に手を置く結兄を見ながら、

言われた通りの場所に座る。



「頂きます」



朝食はトーストで、たまごチーズトースト。



結兄は先に食べ終えているのかなんて思いつつ食べる。



ーサクッ

良い咀嚼音がした。



「ん〜」



美味しい。



顔が緩むのを感じながら味を楽しんでると、

同時に結兄が背後に来たのが分かった。



何も言わずに、私の髪を梳かし始めた結兄。

久しぶりだなぁなんて思う。



「霞」



…まぁ気になりはしていた。