夜、晴香達へのお土産を探すため、ナイトマーケットへと向う事にした。

 オーストラリアでしか手に入らなそうな美容オイルや、小物などを幾つか買ってみた。

 もう少し、食べ物でもなど思い、お土産屋の方へと向かった。

 観光客や地元の人で、レストランのオープンテラスも賑わっている。


 私は何故、反対側の道を見てしまったのだろうか?


 路上にあるパーキングに、ジョンの車が停まっていた。

 ジョンが近くにいるのだろうかと、胸を高鳴らせ辺りを見回した……



 そして、ホテルから出てくるジョンの姿が見に入った……


 駆け寄って、声をかけようとした足が止まった……



 ジョンの腕には、金髪の美人の腕がしっかりとからまっていた。