護衛目的の執事です

バイクに股がり、
鞄が空の状態になったなと思いながらスピードを出し進む。



少しすると、
凛王の倉庫に着き、バイクを止める。



桜蘭では気付かなかったが、
凛王ではどうだろうと興味が湧き、気配を消して中に入ったが、同じらしい。



そのまま幹部室へと続く階段を上っても、幹部室の前に立っても誰も気付かない。



幹部はどうだろうと幹部室に入り、
扉を閉めそのまま突っ立ってたが、気付かないと同時に結弦様の姿が無い。



総長室だろうかと入ると、うつ伏せの状態で机に座っていた。



入ってはダメなんだろうが、
気付かなかったそっちの責任ということで結弦様の隣に立ち、



「迎えに来ましたよ」



と、
作り笑いを浮かべ、声音も優男っぽくし、耳に掛けていた前髪を元に戻す。



結弦「!?」