私の返事を聞く前に、結弦様と出た蒼空を追うようにして外に出ると、



そこには昨日の智、晃、零の3人と、新しく茶髪黒目の可愛らしい男子と、厚化粧の茶髪を巻いた黒目の女子生徒が居た。



おそらく、
茶髪黒目が幹部の香山凌、厚化粧が姫の十条恵なんだろうが、十条…ね。



関連があるかないかは知らないが……注意しとくべき人物マークを付けるべきなのは確かだな。



そう思いながらも、顔には作り笑いを欠かしていない。



ウィッグとカラコン、
昨日付けたままだったから地味に目が痛いが、今は良い。



恵「何々ぃ?新しい執事ぃ?」



と、聞いててウザい口調と声音の十条恵は、
サラっと結弦様の腕に自身の腕を絡め、胸を強調する様にして引っ付く。



……そういえば、護衛って実質何からなのだろう。



女?



いや、でも同じ族の姫だしな。



それに、周りには尾行してる者も居ないように思えるが。