結弦「そう、だね」



と、少し悲しそうに言う結弦様が気になったが、時計が指すのはもう8時前。



「そろそろ御召し代えを」と言おうとした時。



?「結弦様、いい加減起きて下さい」



と部屋に入ってきた、同年代だろう執事。



私の執事服との違いは、シャツの色だけだ。



黒髪を背中辺りまで伸ばし、眼鏡を掛けた黒目の小柄な男子。



結弦「あっ、ゴメン蒼空」



と言い、こちらを見た結弦様が。



結弦「蒼空、あの人が僕の護衛の水無月鏡花。水無月、この人が白石に代々支えてる家系の次期当主の、和山蒼空」



と仲介人になってくれた。